9月29日、約3ヶ月ぶりにGTマシンに乗った。TRDの開発テストに参加したのだ。テストはマシン開発はもちろんだが、自分にとっては今の身体がどれだけレーシングカーに対応できるかを確かめるチャンスでもあった。
本当は7月に袖を通す予定だったTRDのレーシングスーツ。新品ということもあってか、レーシングスーツを着ることに違和感があり、まるでルーキーのような気分。なんかちょっと恥ずかしかった。次はヘルメット。実はヘルメットを被るのは少し不安があった。額の傷が痛まないかということと、顔の皮膚が敏感になっていたから。でもこれについては特に問題無く一安心。これらの動作や衣装ケースから装備品を一つ一つ確かめながら準備している僕の姿を見て(脇阪)寿一さんは「まるでタイムカプセル開けてるみたいやなっ!」って。「確かに……(笑)。」
久々のコックピットに座り、スイッチ類を確かめ、いよいよエンジンスタート。がしかし、興奮していたのかギヤを入れずに発進しようとしてしまった……。