2015/08/29-30:第5戦 鈴鹿サーキット
【荒れた天候の中、完璧なレース運びで今季初優勝!】予選9位 決勝1位
前半戦はやや歯車が噛み合わず苦しいレースが続いたLEXUS TEAM PETRONAS TOM'S。
だが昨年この鈴鹿1000kmで優勝し流れを変えた36号車PETRONAS TOM'S RC Fだけに、今年もここ鈴鹿で高ポイントを獲得し、後半戦への弾みをつけたいところだ。
8月8日(土)予選
フリー走行開始直後から思うようにシフトチェンジができない。
マシンを調整しピットイン、ピットアウトを繰り返すが結局不具合は治らず、まともに走れないままフリー走行は終了となった。
メカニックの懸命の作業でマシンの修復は完了したものの、セットアップの確認もできず不安を抱えたまま伊藤は予選Q1に挑む。
そこでフリー走行での出遅れを感じさせないアタックを披露するもQ2進出の8位に2/1000秒届かず今季初のQ1敗退で9番グリッドが確定した。
8月9日(日)決勝
雨が降る中12時半にレーススタート。1000km先のゴールを目指す。
スタートを担当したジェームス・ロシター選手は序盤から順調に順位を上げていく。
4番手まで順位を上げ29周でピットイン。伊藤も同じくレインタイヤでコースに復帰。
この時点で3番手につけていた伊藤は1台をパスし2位。
その後はトップ争いを続ける中、雨が止み路面状況は徐々に変化してゆく。
伊藤は次のピットインタイミングを遅らせ、ロシター選手にはドライタイヤを装着するようリクエストし、61周でピットイン。
ドライタイヤに変更しロシター選手がピットアウト。
ピット作業も早く、同時にピットインしたライバルの前でコース復帰することに成功し、ここでトップ浮上。
その直後、他車のアクシデント等で2回のセーフティーカーが導入された。
これにより173周(1000km)を消化する前に最大延長時間である18:25にチェッカーが振られる可能性が出てきた。
それと同時にセーフティーカー導入で燃料消費を抑えることができたためピットインの回数を減らす作戦を実行。
ロシター選手は順調に2位以下との差を広げ3回目のピットイン。
伊藤も順調に周回を重ねトップをキープしたまま最後のピットイン。
終盤小雨が降ってくる場面もあったがロシター選手は安定した走りでトップのまま163周でチェッカーフラッグを受けた。
今季初優勝でシリーズランキングも3位に浮上。
またLEXUS TEAM PETRONAS TOM'Sにとって2年連続の鈴鹿1000km制覇となった。
嬉しいです。
応援してくださった皆さん、ありがとうございました。
予選では厳しい展開となりましたが、決勝では良い走りができたと思いますし、チームの皆もミス無く良い仕事をしてくれました。
LEXUS TRD ブリヂストンを始め、スタッフ皆に感謝しています。
後半戦の良いスタートが切れたので、残り3戦、タイトル獲得に向けて頑張ります。