SuperGT/ルマン24
レーシングドライバー

レーシングドライバー伊藤大輔オフィシャルサイト

ROAD to LEMANS「大輔のルマン参戦記」

最終回:番外編

ところで今回ベルギーのテストからルマンのレースが終わるまで、日本とフランスを3往復したが、いかに日本人がサービス精神を持って仕事をしているか実感した。レストランとか場所によっては親切なスタッフもいるが、親切じゃないというよりはいい加減というか……。とにかくそんな事がいっぱいあった。その中の一つの出来事。ルマンでのテストを終えパリの空港でチェックイン。僕の荷物が受付カウンターから回転台へと流れていく時、ビジネスクラスの荷物に付けるはずの「プライオリティタグ」が付いていない事に気が付き、スタッフに尋ねた。そしたら「ここはビジネスクラスカウンターだから、全ての荷物はプライオリティの扱いをします」って。「ホンマかよ!」と思いつつ成田に到着したら案の定僕の荷物は一番最後(怒)。僕の荷物にタグが付いていなかったことに気付き、立川選手の荷物にはタグを付けたため、立川選手はさっさと空港を後にしたのだ……。しかもマイルの積算をしてもらうため、カードを提出したにもかかわらず積算されていなかった(怒)。

そんな一件があったためレース後に空港でチェックインする際、タグを付けてくれるか気にしていたのだが、話をしていてつい忘れてしまった。気が付くと僕の荷物が回転台に向かって動き始めている。よーく見るとまたタグが付いていない!「ストップ、ストップー!!!」と大声を上げ、スタッフに「タグが付いていないから荷物を戻してくれ〜!」「この前も同じ事があったんだっ!」と騒いでいたら、隣でチェックインをしていた日本のミシュランスタッフに笑わた……。そしたらカウンターの女性スタッフは「今回はそんな事にならないから。後でちゃんとタグを付けておくから私を信じて。」だって。あまりに信用できなかったので、「プライオリティタグをくれっ!」って言ってもらってきました(意味ないけど……)。その後ボーディングゲートで同じ女性スタッフにばったり。お互い「あーっ!」って感じで目を合わせ、「本当に大丈夫だから」と念を押された(笑)。成田に到着し荷物受け取りのターンテーブルでパリでのやりとりを思い出しながら待っていると、今度は最初の方に荷物が出てきた! しかもちゃんとタグが付けてある。やれやれ……。

翌週、GTマレーシア戦を終え、帰りの空港でまたミシュランのスタッフに会った。「今回はタグ付けてもらった?」だって(笑)。お騒がせしました。


写真

写真


←Back