そろそろ自分の出番に備えようと起床すると「トラブルで約1時間ピットで止まっていた」という情報が。どうやらオイル補給をするマシン側の部品に問題があったらしく、その修復作業やエンジンチェックを行ったらしい。その時ドライブしていた立川選手に話を聞くと、なんとトップを快走していたプジョー2台の目の前でオイルをぶち撒いちゃったらしく、前が見えなくなったプジョーがS102を抜く際軽く接触し、更にストレートでアクセル全開にできずヨロヨロと蛇行運転をしていたらしい。プジョーは窓を拭くためピットに入らざるを得ず、順位を落とすことに。来年立川選手がアウディに乗っていたら、ここでの“サポート”が原因かもね(笑)。
結局僕の3回目の「お仕事」は夜中の3時頃。その頃から雨が降り出しレインタイヤに交換して走行していたのだが、リヤブレーキのオイル圧が無くなりブレーキが効かないままストレートエンドのミュルサンヌに突き刺さってしまった……。雨だったから早めにアクセルオフしていたし、大事に至らなくて良かった。やはり長い距離を走るといろんな箇所にダメージが出てくるものだが、S102にとっては今回のレースが初めてのロングラン。9時間ノートラブルで走ったことに逆に驚いた。ピットへ戻り修復作業の後コース復帰。真っ暗の中、雨が降っていて非常に難しいコンディションだったけど、見えない中での走り方もコツを掴みトップと遜色ないタイムで走ることができた。