SuperGT/ルマン24
レーシングドライバー

レーシングドライバー伊藤大輔オフィシャルサイト

SuperGTレースレポート

2009/08/23:第6戦 鈴鹿サーキット
【トップ追撃開始直後にトラブル発生】予選3位 決勝リタイヤ

第4戦マレーシア、第5戦SUGOと、トップ争いを展開するもあと少しのところで結果に結びつけることができなかったENEOS SC430。
だが、今回こそはとチームスタッフと共に気合いをいれてサーキットに入った伊藤。
700kmといつもの2倍の距離を走るこの鈴鹿戦だけに、トレーニングにも力を入れてきた伊藤は土曜日の公式練習から好調な滑り出しを見せた。

今回はいつもと違いノックダウン方式での予選。
3回のセッションがあり、S1の上位12台がS2へ、S2の上位8台がS3へと進出することができる。
又、S2とS3は同じドライバーでアタックすることが許されず、レクサス チームルマンENEOSはS1、S2をビヨン・ビルドハイム選手。
S3を伊藤がアタックすることに。
そしてビルドハム選手はS1を2位、S2を3位で通過しS3を伊藤に託す。
S3では決勝で使用するタイヤをそのまま使うためハード系のタイヤをチョイスしたENESO SC430。
その影響もあり伊藤はアタックに少々手こずったものの見事3番グリッドを獲得した。

晴天の予報だった決勝日。
スタート直前、全車がグリッドに着いた頃、前戦SUGOの悪夢がよみがえるような厚い雲が鈴鹿サーキットを覆い始めた。
時折大粒の雨がポツポツと降ってくるものの路面を濡らすところまではいかず全車スリックタイヤでスタートが切られた。
スタートを担当したビルドハイム選手は落ち着いた走りで順位をキープし、30周を終えまずは1回目のピットイン。

伊藤に交代すると同時に給油とタイヤ交換が行われたが、タイヤ交換に少々手間取り、4位に順位を落としてコース復帰。
しかし伊藤は一時約15秒あったトップとの差を詰めると同時に2位争いの2台を追いつめ、まずは8号車ARTA NSXを1コーナーでパス。
更に300クラスのマシンに引っかかった3号車HasemiGT−Rも1コーナーでパスして2位に浮上した。
前が開けた伊藤はピットインまでの周回を更にプッシュを続けるが62周目に入ったところで突然失速。
伊藤はマシンの異変をピットへ伝えるが、すぐに正常に戻ったため走行を続け63周目へ。
しかし症状が悪化したため伊藤は予定より早くピットインすることに。

とりあえずルーティーンのピット作業とドライバー交代を済ませピットアウトしたENEOS SC430だったがモニターにはスローダウンしそのままコース脇にマシンを停車させるビルドハイム選手の姿が。
おそらく電気系のトラブルに見舞われたENESO SC430はここでリタイヤとなった。


写真

大輔インタビュー

残念です。 この鈴鹿戦ではどうしても勝ちたかったしポイントが欲しかった。
マシンのポテンシャルは高く、あのまま走っていればトップを追いつめることができたし後半勝負の作戦をとっていただけに、リタイヤになったことは本当に悔しいです。
ただ原因はまだ分かりませんが、皆一生懸命戦った結果なので気持ちを切り替えて次戦に挑みたいと思います。