SuperGT/ルマン24
レーシングドライバー

レーシングドライバー伊藤大輔オフィシャルサイト

SuperGTレースレポート

2009/07/26:第5戦 スポーツランドSUGO
【優勝目前でのアンラッキー】予選2位 決勝5位

全国的に不安定な天気が続く中、真夏を思わせるような暑さで予選が行われ、ENEOS SC430を駆る伊藤は難なく2番手タイムを叩きだしスーパーラップ進出を決めた。

夕方になり若干気温が下がったところで開始されたスーパーラップ。
なかなか予選タイムを更新できず苦しむライバル勢を尻目に伊藤はこの時点でただ一人1分16秒台を出しトップに躍り出る。
しかし最後にアタックしたHASEMI GT−Rがタイムを更新し、惜しくもポールポジション獲得はならなかった。

決勝日も変わらず暑さが続く中、ENEOS SC430はフリー走行でトップタイムを記録。
しかし決勝スタート直前になって空には黒い雲が広がる。
スタートを無難に決めたビヨン・ビルドハイム選手はトップのマシンに食らいつき相手がGT300クラスのマシンにひっかかったところを見逃さずオーバーテイク。
トップに立ったビルドハイム選手は後続を引き離しにかかる。
しかし25周目あたりからポツポツと雨が降り始めた。
コンディション変化に対応すべく、何台かのマシンは浅溝レインタイヤに交換したが、ビルドハイム選手はこの状況下でもタイムが落ちなかったため、本格的に雨が降り出すまでピットインを遅らせた。
それが功を奏しENESO SC430はその時点では「ベスト」と言えるタイミングで深溝レインタイヤへの交換、伊藤への交代を済ませピットを後にした。

ピットアウト後、一時は後方に迫られた伊藤だったが、落ち着いた走りで後続との差を10秒以上に広げる。
しかし残り30周を切ったあたりから雨脚が弱まり急激に路面が乾き始めた。
ドライタイヤへの交換も視野に入れていたが、トップを走るENESO SC430にとってリスクを負うことはできない。
又、完全に雨が止んだわけでもなく、小雨が降り続く中では厳しい状況下でもタイヤを労りつつポジションを死守するしか選択肢は無い。
必死に耐える伊藤だったが、ラスト20周あたりから浅溝レインタイヤを選択したマシンのペースが上がり、伊藤は為す術無く1位の座を明け渡すことに。
さらにENESO SC430にとって厳しい状況となるコンディション。
必死に耐えた伊藤だったが、最終的には5位まで順位を落とし81周でチェッカーを受けた。


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大輔インタビュー

とても悔しいです。雨が降ってきた時のタイヤ選択や作戦は間違っていなかったと思います。ただ結果的にはアンラッキーでした。
チームは週末すばらしいマシンを用意してくれ、予選、決勝ともに安定して速さを出すことができ、ビルドハイム選手もすばらしい仕事をしてくれました。
今回は勝てませんでしたが、次回鈴鹿こそ優勝できるよう頑張ります。